新幹線の車窓から

Author: Nao-t

東京への出張が毎月中旬に繰り返されている。
飛行機が苦手なため、毎回新幹線を利用しているのだが、車窓を眺めているとこの日ほど日本が長~い島国なのだと感じた日は無かった。

会社の好意(?)で、EX-ICカードを利用しているのだが、予約時には必ず「のぞみ(N700)の、窓側 E 席」を指定している。

これには訳があって、
1. D/E 席は二人掛けで、運が良ければ隣が空いていることがある。
2. N700の窓側には電源コンセントがある。
3. さらに運が良ければ、富士山が拝める。
という単純な動機があるからだ。


この日は昼過ぎの出発となったのだが、気象庁のこの冬の予想が大幅に外れて大寒波が日本を襲ったため、前日までの新幹線は遅れに遅れていた。
特に米原を過ぎて関が原の辺りは、新幹線にとって鬼門である積雪地帯である。
この日も遅れるかもしれないと思っていたが、のぞみは減速することなく一気に駆け抜けた。
とは言え、辺り一面は真っ白な世界が広がっていた。

しばらく、持参したノートパソコンで仕事をしていると、それまでの重い雪雲が晴れてきたのが判った。
「これは、期待できるかもしれない!」と内心ワクワクしながらも近づいて来る霊峰を待っていた。

「あ、見えた!」

毎月東京に向かっているのに殆ど雲に隠れて高貴なお姿を見せてくれなかったイケズな山は、久しぶりに堂々とした貫禄を持って迎えてくれた。
いや、見せてくれた。

どうも、この山だけはなんともいえない威厳を醸し出していて、畏れ多いといつも思う。

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